ノーブルの使い勝手、その1(運転性と走り・ノーブルの寸法)
ノーブルの使い勝手、その1
「ノーブルの使い勝手」について書きます。
1.運転性と走り
はじめに、我が家のノーブルは2000ccガソリンエンジンです。
ベース車のカムロードは小型乗用車並に小回りが効きます。 高い位置の運転席からは視界が良く、道の流れが読める分走り易いです。 加速はベタ踏みすればそれなりに急発進できます。 高速道路への合流の際には助走路内で80km/hまで加速できます。
オートマチックギアは4段速あります。 道によって使い分ければ流れに乗って普通に走れます。 1速・2速・Dレンジ・O/Dレンジの4段速です。
ハンドリングはパワステが効いていて軽く回ります。
そもそもカムロードは配達車にも使われるトラックがベースですから、とても小回りが利きくので大きなボディーでも取り回しはし易いです。 以前、ハイエースのロングに乗っていたのですが、別物です。 ハイエースなら何度か切り返しが必要な場面でも一発でいけます。
あえて言えばハンドルに癖があります。 切り始めに遊びがある様で若干のタイムラグと言うか、特に横風や轍などにとっさに対応した際に 思ったタイミングで逆ハンを入れられない感覚があります。 運転していればすぐに慣れますが、コツはやや大きめに切るです。
コーナーリング時にスピードが出ていると大きく傾き怖いです。 このためコーナーでは十分に減速するし、無理なタイミングで交差点に侵入はできないので自然と安全運転に繋がります。
高速道路の走行性能は、無風なら80km/hで気持ち良く巡航できますが、風の強い日は怖い瞬間がよくあります。 なので、私は風が気になる日には のんびり下道で行きます。 瀬戸大橋などは特に危険を感じますから、フェリーも併用しています。
トラック等、大型車の運転経験が無い方が初めてノーブルの車体に近寄ってみると、そびえ立つ壁のごとく大きく感じると思います。 でも実際にはコインPに入れられるサイズですから見た目程の大きさはありません。 キャブコンは欲しい、でも運転できるか心配。 私自身がそう思っていたのですが、実際に乗ってみると全然大丈夫でした。 初めのうちこそ道幅が広く走り易い道路を選んでいましたが、車幅の感覚はサイドミラーで解ってくるので まったく問題ないですし、バックモニターが常時稼働しているのでバックミラーの代わりと成り、駐車場などバックで寄せる際にもモニターとサイドミラーを併用すれば一人で寄せきれます。
キャブコンは乗用車とは違います。 なので乗用車に近い走りなど求めることは無理です。
そして高速道路で よく見かける飛ばし屋のトラックの様な走りも不可能です。 重心が高く、タイヤより車幅ははみ出ている分 左右に揺れてバランスは良くはありませんし、もしも飛ばしたら事故りそうで、怖くて飛ばせません。 その程度の走行性能です。
ブレーキの効きは よく効きます。 でも急ブレーキを踏めば乗せてある荷物が飛んでしまうので、自然と安全に止まれるだけの車間距離を取る運転に成りますし、信号も無理はしなく成ります。
飛ばせないことでストレスを感じることは まったくありません。 飛ばすことはできませんが、一般道を流れに乗って普通に走れます。
家に走る機能を持たせたと思えば、移動できることが有難いですし、眠くなれば いつでも睡眠も取れます。 山道も問題なく走れますし、安全にのんびり走ることが むしろとても楽しい車です。
2.ノーブルの寸法
ノーブルのカタログ寸法では、全長=5160mm・全幅=2110mmと記されています。 この数字はリアラダーとサイドオーニングを含みますが、サイドミラーは含まれません。
我が家の駐車場は、間口は十分にありますが、奥行きが5250mmしかなく、いっぱいに寄せてもミラーが道路にはみ出てしまいます。 そのためキャブコンを選んでいた当初はノーブルは候補から外れていました。 実車を見に行ってサイドミラーが真横に畳めることが解り購入に踏み切りました。
参考写真
サイドミラーの可動範囲
縦5250mmの駐車場に収まります。
今回の記事はここまでです。
今後もノーブルの使い勝手についてレポートしていきます。
水周りの清掃方法
ノーブルの水周りの清掃について、私なりに試行錯誤してきた方法をお教えします。 よかったら参考にされてください。
用意するのはキッチンハイターです。
1.キャンプの最後に「これから帰るぞ」のタイミングで、シンクにキッチンハイター適量を流しておきます。 こうすることで帰路の間に排水が撹拌されてグレータンクを清掃できます。
2.帰宅したら、グレータンクの排水を汚水溝に捨てます。
排水用のホースは、ホームセンターで購入できます。 家庭用流し台の排水ホースです。
サイズが いくつかあるので、買い間違えない様に! このサイズです。
ネジ山もピッタリ合います。
3.飲料水&生活水タンクの残水をポンプ空引きまでグレータンクに移して、グレータンクを共洗いします。
4.グレータンクの残水を もう一度 汚水溝に捨て空にします。
これで次回のキャンプで臭いは気に成りません。
5.ノーブルは、サードシートの下に生活水タンクが有ります。
タンク底には、ポンプで引ききれなかった水が5L程 残っています。
写真に見えている排水栓を抜いて残水を処理する事が出来ますが、それでも水が抜け切れません。 そのままでは、残った水は腐ってしまいます。
ならばと、雑巾で拭きとるのですが奥までは手が届かないですし、水が一番腐りやすい夏場の作業は汗だくになり、とても面倒くさい作業なんです。
そこであえて残った水は抜かずに、(この水を腐らせない様に)キッチンハイターを適量入れるやり方に変えました。 この方法にしてから夏場でも水が腐らなく成り、作業も簡素化できました。
次回にノーブルを使う際には、ハイターの入った水がタンクに残った状態です。
このまま水を使うとハイターの臭いがして嫌なので、軽くタンクを共洗いしてから使ってください。
共洗いの方法=①生活水タンクに20L程給水し、②一度ポンプ空引きまでシンクに流してから、③満水にします。
6.コック弁2カ所を開けて、飲料水&生活水ポンプの配管に溜まった水を切り捨てます。
コック弁を開けると、配管に残っていた水が出てきます。
7.冷蔵庫の霜取りをします。 この作業を忘れると製氷庫の受け皿に、霜に成って解けた水が溜まってしまいます。
製氷庫が常温に成るまで、セロテープを利用して蓋を開け放しておきます。 ※私はこのまま次に使う時まで ほっぱらかしです。 こうすると、ほとんど水は出ません。
ノーブルの床は やや運転席側に傾いているので、冷蔵庫の扉が勝手に閉まらない様にソファーのクッションで留めておきます。
これで終了です。 慣れれば10分の作業です。
初めてのロングキャンプ四国へ、6日目~最終日(高知競馬を満喫し、帰路へ編)
ノーブルの四国キャンプも終盤です。
ベンチレーターから射しこむ朝日に眩しさを感じつつもウトウトと・・・
目覚ましも掛けずに ぐうたらな寝起きで お行儀はよくありませんが、時間に縛られない旅行って普通なら ありえないですよね。
ホテルに泊まればチェックアウトがあります。 でも、ノーブルなら我が家ごと旅先に来ているのと同じ。 パジャマ姿のままで時間も気にせずに自分のペースで過ごせる休日の朝みたいで、キャブコンならでは なんです。
「そうか、昨夜は こんな所に泊まったんだよな」
まだカーテンは閉めたまま。 ベンチレーターから見上げると街の中心に居ることを実感します。
昨晩は それほど蒸し暑くなく、ベンチレーターを間欠運転のみで過ごせました。
クーラーを使わなかったのでサブバッテリーは234A残っています。
天気もよく、ソーラーパネルのおかげで朝からチャージ中です。
ノーブルのベンチレーターですが、吸・排気をスイッチひとつで切り替えられて 風量も3段階に調節できます。 場面に応じて使い方を変えています。
身支度を整えて、コインPにノーブルを停めたまま 徒歩にて「ひろめ市場」に出掛けました。 「高知に行ったら ひろめ市場!」と言うほど人気のスポットで、観光客だけでなく地元庶民の集いの場になっています。
朝から賑わう「ひろめ市場」で朝食をとりました。 カツオのタタキで白いご飯は 最高に美味しかったです。
その後、商店街を少しブラブラ。 モーニング珈琲で まったりしてから 夜食を購入しノーブルに戻りました。 ノーブルには冷蔵庫があるので、生鮮食品も買い置きできて 旅先で とても便利です。 この冷蔵庫が有ると無いとでは、まったく違います。
さあ、これから四国旅行のメインイベント! 私達が一番楽しみにしていた「高知ナイター競馬」です。 高知競馬場は今回がはじめてですが、昨日 場内を下見してきたので競馬に集中できそうです。
11:30、コインPを出庫して競馬場に向かいます。
高知市内には路面電車が走っています。 お城も在るし、私が好きな いい雰囲気の街です。
ノーブルを走らせながら、妻と競馬の作戦で会話が弾みます。
「万馬券、当てたいね」「狙い過ぎると当たらないから、中穴くらいがいいかな」・・・
ガソリンエンジンがとても静かです。 その代わりに、運転席のクーラーを作動させるとコンプレッサーの音ばかり目立って聞こえてきます。 と言っても助手席との会話には まったく問題ない範囲なのですが、エンジンが静かなだけに改善してほしい点です。
競馬場の看板が見えてきました。 もうすぐ到着です。
高知競馬は公営競馬です。 JRAとは違い、公営競馬はどこも赤字経営です。 私達家族が楽しみにしていた福山競馬も昨年(H25年)の春に閉鎖されてしまいました。 ファンとしては、せめて今なお頑張っている競馬場だけでも閉鎖されずに残ってほしいものです。
私の定年後の夢のひとつに、「妻とノーブルで全国の公営競馬場を巡る」と言うのがあるんです。 だから公営競馬、頑張れ!
今日のレースに閉鎖された福山競馬の馬が出走していました。 自分が応援していたロッキーダイヤ号です。 行き場が無くなる馬も居るのに、高知に転属できたんですね。 ここで再会できて嬉しいよ、また応援に来るからね。
夫婦で久しぶりに競馬を堪能しました。 やっぱり競馬は いいなあ。 また高知競馬を楽しみに来たいです。
本日のギャンブル成績ですが、私は11R打って9R当たり。 妻は6R当たりでした。 でも買い目は妻の方が上手くて、赤字で終えた私の分以上に儲けてくれて、収支はプラスでした。 うちの奥さん、ナイスでした。
競馬が終わってノーブルに戻ると21:00、日は落ちて真っ暗です。
今夜がロングキャンプ最後の車中泊に成ります。 昨夜に引続き「ひろめ市場」で遊びたいのは やまやまですが、明日の帰宅まで考えれば少しでも帰路を稼ぎたいところです。 なので帰路途中に在る 道の駅「南国 風良里」を目指し移動を掛けます。
夜の市街地を走ります。 写真に写っているのは路面電車の線路です。
行き交う車に混じり路面電車とすれ違いました。 この景色が高知の街です。
街の中心を抜け、県道を走り近道します。 この県道沿いにも路面電車が通っていました。
40分程で 道の駅「南国 風良里」に到着しました。
一旦 駐車場にノーブルを入れてみたのですが、前を通る国道32号線は そこそこの流れで、車の出入りもあります。 車中泊できないことは ないのですが、妻と相談して更にひとつ先の 道の駅「大杉」まで進むことにしました。 「大杉」は峠の途中に在るので、ここよりはきっと静かだろうと予想してです。
夜の峠道を登っていきます。
国道32号線は走り易く、時々来る後続車に道を譲りながらノーブルを走らせます。
我が家のノーブルはガソリンエンジンですが、これまで坂道で力不足を感じたことはありません。 ガンガンとは言いませんが、しっかり登ってくれる頼もしいエンジンです。 上り坂でスピードが上がらないことは有りますが、それ以上に連続したコーナーが苦手です。 コーナーの安定性はお世辞にも良いとは言えません。 それでもノーブルのコーナーリング性能が感覚的に解っていますから、こいつなりに安全に走れる速度で運転していきます。
22:45、道の駅「大杉」に到着です。 思ったより早く着きました。
こじんまりした道の駅です。 駐車場の台数も多くは停められませんが、夜遅くのため空いていました。
私達が入庫すると、お一人でツーリング旅なのかバイクに乗った男性が小型のテントを張っていました。 少し雨が降りだしてきたし「風邪ひくなよ」。
カーテンを閉めると一気にプライベート空間です。
今日はお風呂に入らずに居たので、シャワー室で 熱くしぼったタオルで身体を拭きました。 このシャワー室と温水ボイラーもお気に入りの装備のひとつです。
さっぱりしたところで、高知の商店街で買ってきた食材で夜食にします。
活きのよいカツオのたたき がスーパーで安く売っていました。 それから高知コロッケと焼きそば。 ひろめ市場前のお肉屋さんで買った このコロッケは 凄く美味しい! これもノーブルキャンプではご馳走です。
今日はもう疲れました。 夜更かしせずに就寝です。
ベッドに横たわると、時々トラックが通る音が気になります。 道の駅に面した峠道は思った以上に車の通りが多い様です。 しかも かなり飛ばしています。
以前にトラックのアイドリング音がうるさくて眠れなかったことがあり、こんな時に備えて百均で耳栓を買っておきました。 耳栓をすると音はまったく気にならなく成りました。
翌朝、7:00に起床です。 耳栓のおかげで ぐっすりと眠れました。
今日は朝から雨。 向かいでキャンプしていたライダーの男性も起きだしてテントを畳んでいます。 私達とは違うキャンプのスタイルだけど「きっと それはそれで楽しいんだろうな」なんて思いながら、ノーブルの快適性を改めて痛感します。
昨晩は涼しく、クーラーを使わずに済んだのでアンペアは216A残っています。 でも今日は帰宅するので もうアンペアを気にする必用はありません。
朝食はヨーグルトと野菜ジュースだけで簡単に済ませて、道の駅「大杉」を後にします。
今日の予定は、高松へ移動して街ぶらを楽しみ、夕方にフェリーで帰路に着く予定です。
高知道に乗ります。 ここから高速を使えば1時間半で高松です。
山間を走っていきます。
緑の高速道路は空いていて流れもよく、運転していて気持ちがいいです。
高知道から高松道へ。
あいにくの雨ドライブですが、眺めの良いノーブルからの景色を楽しみます。
「海が見えるよ!」妻の声で左に目をやります。 瀬戸内の海です。
途中のサービスエリアでノーブルの姉妹車 Zil を見かけました。 こちらが軽く会釈すると手を振ってくれました。 キャブコン乗り同士、嬉しい一瞬です。
高速を順調に走り、高松の街に到着です。
いつも停めているコインPに駐車しました。
高松は再開発が進む地方都市で、お洒落な街づくりが好きで 妻と 何度か遊びに来ています。
讃岐うどんを食べてからデパートを見て回ったり、カフェでお茶したり・・・ 雨の中でしたがアーケードが充実しているので傘いらずで遊べました。
これでロングキャンプも終わり。 高松-宇野 を結ぶ 四国フェリーに乗って帰ります。
これほど長期の旅は新婚旅行以来です。 ノーブルのおかげでいい旅ができました。 振り返ると反省点もありますが、はじめてのロングキャンプでしたし、大いに満足できる内容でした。
16:50 に出港するフェリーを待ちます。
長期のキャンプを経験してみて、ノーブルの実力が解りました。
私的には5日目に一般道で長時間走行したのは疲れましたが、ノーブルの車中泊でストレスを感じることは まったくありませんでした。 むしろ日頃の制約から解き放たれて いい骨休めになりました。
もし同じホテルに一週間も滞在していれば、それなりにストレスを感じるはずです。 でも、ノーブルだと我が家に近い感覚で くつろいで居られるんです。
今回のキャンプでサブバッテリーの使い方が解ってきましたし、今後のノーブルキャンプにも繋がる経験ができました。 中日にキャンプ場を利用して給・排水とトイレの処理、ゴミ捨てをできたのも、行程的によかったと思います。
17:50、宇野港に上陸して 楽しかったキャンプを名残惜しみながらノーブルで走りだすと、妻から瀬戸内温泉の「たまの湯」に寄っていこう! と提案されました。
いやはや、妻にとっては まだキャンプの途中だった様です・・・
こうして初めてのロングキャンプ四国は、妻と二人の楽しい思い出を沢山作って終了しました。 走行距離は634km、燃費は6.59km/Lでした。
またいつか時間を作ってロングキャンプに出掛けたい。 北海道とか行ってみたいなあ・・・ そんな夢まで膨らんでくる とてもいい旅でした。